公立中学校の『部活動』の在り方について
須貝 修行 ブログ
R3年度の4定、一般質問・予算特別委員会で取り上げましたが(詳しくは動画を参照ください)、少子化に伴いチーム編成が出来なかったり廃部に追い込まれるケース多くあります。
打開策としての『複数校による合同チーム』の編成もままならず、子ども達がやりたいスポーツが出来ない、将来の大きな可能性の芽を摘む状況を危惧する父兄の声があります。
学校名 | 生徒数 | 運動系 部活数 | 文化系 部活数 | 合計 |
忍路中学 | 14 | 1 | 1 | 2 |
長橋中学 | 289 | 9 | 1 | 10 |
北陵中学 | 238 | 8 | 1 | 9 |
西陵中学 | 192 | 6 | 2 | 8 |
青園中学 | 222 | 9 | 3 | 12 |
松ヶ枝中学 | 187 | 5 | 2 | 7 |
向陽中学 | 83 | 6 | 1 | 7 |
潮見台中学 | 150 | 6 | 3 | 9 |
桜町中学 | 207 | 7 | 3 | 10 |
望洋台中学 | 148 | 4 | 1 | 5 |
朝里中学 | 260 | 9 | 3 | 12 |
銭函中学 | 221 | 8 | 3 | 11 |
合計 | 2211 | 78 | 24 | 102 |
合同チーム数 3
野球部(青園 北陵)(向陽 桜町 潮見台)
サッカー部 (青園 望洋台)
表は小樽市中学校の生徒数と部活状況です(R3 11/5現在)
一番少ない学校では、運動系(バドミントン)文化系(文化部)の2つしかなく、選択余地はありませんし合同チームの編成もされておりません。
一方、部活数が多い学校では、運動系(9)文化系(3)と選択の幅が俄然広くなります。
打開策は、やはり複数校による合同チームの編成が考えられますが、市教委の答弁では『合同チームの編成は各校長の判断に委ねる』という見解であり、更には『中体連への参加』を目的としており、私には『目的も・方法も不良』としか思えません。
せめて入学前に、事前に6年生に部活についてアンケートを取り、入学時に ”合同チーム等の体制・スキーム” を整えておくこと、更には ”学校長の判断” ではなく、市教委がコントローラーになることを提案致しました。
これも答弁では、『各中学校が6年生に事前にアンケートを取っている』とありましたが、全ての中学ではないこと、そして一部資料を入手しましたが、残念ながら部活についての言及はありませんでした。( ← 典型的なお役所答弁であり、齟齬があるのでこの点は見過ごせません。3月の1定で深掘り致します。)
同じ市内に、可能性の開かれた学校と選択の余地のない学校、子どもに不公平があってはなりません。
もう一度、①合同チーム編成のスキーム ②指定校変更スキームを機能させる仕組み作り にトライしたいと考えます。
一方で、スポーツ庁・文科省は公立中学校の運動部活動の民間委託を2023年度から本格化させる方針のようです。
民間委託には、人材が報酬を受け取って、①複数校の生徒を集め指導する(集合型)②学校毎に指導者を置く(派遣型)が考えられるようですが、いずれも『有償』となり、ボランティアに依存しない形のようであります。
仮に、市内の中学校を東西に分けたとして、指導者をどうするのか?
また部活には『学校教育の側面』もあり、教育的なアプローチをどうしていくのか?難題は立ちはだかっております。
改めて、これまで部活を面倒見てくれていた先生方には感謝したいと思います。
大谷翔平・松山英樹・錦織圭・大坂なおみ・八村類・稲見もね・伊藤美誠・高梨沙羅 等々
小樽の子どもの中から生まれることを楽しみに!そしてその責任は私達にあります。